唐澤経営コンサルティング事務所代表の唐澤です。
中小企業診断士・ITストラテジストの資格を持ち、20年以上にわたり、中堅中小企業の経営戦略立案や業務改革、IT化構想策定のコンサルティングに従事してきました。
このコラムでは、私のコンサルティング経験をもとに、中堅中小企業の経営に役立つ情報を発信しています。
IT導入補助金の2025年実施に向けて、中小企業庁はチラシを公表しました。
本記事では公表されたチラシを抜粋しながら、速報で一足早くお知らせします。
なお、本記事はあくまで2024年12月18日現在の公開されている情報を元にした内容となります。今後新たに出てくる情報次第では、大きく変わる可能性がありますので、ご注意ください。
IT導入補助金とは?
「IT導入補助金」は、中小企業・小規模事業者等の労働生産性の向上を目的として、業務効率化やDX等に向けた ITツール(ソフトウェア、サービス等)の導入を支援する補助金です。
対象となるITツール(ソフトウェア、サービス等)は事前に事務局の審査を受け、補助金HPに公開(登録)されているものとなります。
また、相談対応等のサポート費用やクラウドサービス利用料等も補助対象に含まれます。
補助金申請者(中小企業・小規模事業者のみなさま)は、IT導入補助金事務局に登録された「IT導入支援事業者」とパートナーシップを組んで申請することが必要となります。
支援枠の概要
- 通常枠
- 生産性の向上に資するITツール(ソフトウェア、サービス)の導入費用を支援
- クラウド利用料を最大2年分補助し、保守運用等の導入関連費用も支援
- 複数社連携IT導入枠
- 10者以上の中小企業・小規模事業者等が連携した、インボイス制度への対応やキャッシュレス決済を導入する取組等を支援
- 導入や活用に向けた事務費・専門家経費も補助対象
- インボイス枠<インボイス対応類型>
- 令和5年10月1日に開始されたインボイス制度への対応に特化した支援枠で、会計・受発注・決済ソフトに加え、PC・タブレット・レジ・券売機等のハードウェア導入費用も支援
- インボイス枠<電子取引類型>
- 取引関係における発注者(大企業を含む)が費用を負担してインボイス対応済の受発注ソフトを導入し、受注者である中小企業・小規模事業者等が無償で利用できるケースを支援
- セキュリティ対策推進枠
- 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が公表する「サイバーセキュリティお助け隊サービスリスト」に掲載されているセキュリティサービスの利用料を支援
支援枠ごとの補助対象経費、補助額、補助率は下表の通りです。

IT導入補助金2024との相違点
- 導入関連費用の対象拡大
通常枠・複数社連携IT導入枠・インボイス対応類型において、保守サポートやマニュアル作成等の費用に加え、導入後のIT活用の定着を促す「活用支援」も補助対象に追加。 - 通常枠の補助率拡大
3ヶ月以上地域別最低賃金+50円以内で雇用している従業員数が、全従業員の30%以上であることを示した事業者は、補助率が1/2から2/3に拡大。 - セキュリティ対策推進枠の上限引き上げ
補助上限額を100万円から150万円に拡大。 - セキュリティ対策推進枠の小規模事業者への補助率拡大
セキュリティ対策推進枠で、小規模事業者の補助率が1/2から2/3に拡大。
DXの具体的な進め方やツール選定、社内体制づくりなど、お悩みやご不明点がありましたらお気軽にご相談ください。
唐澤経営コンサルティング事務所では、中小企業診断士・ITストラテジストとして、中堅中小企業の規模や業種に合わせた最適なアドバイスとサポートを行っています。IT導入補助金をはじめとした各種補助金を活用しながら、投資対効果の高いDX構想の策定を支援いたします。
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